Sony カメラアプリ「デジタルフィルター」を使ってみました
夕景などを撮ると、露出を空や太陽に合わせると前景が黒潰れし、前景に合わせると空や太陽が真っ白に飛んでしまいますね。
そんな時はハーフNDや角形フィルターなんかを使うのが王道なんでしょうけど…
やはり高価な機材をたくさん取り揃えるのはなかなか大変ですし、それに撮影機材が増えていくのは私は煩わしいなぁと思ってしまいます。
もしくはLightroom での現像時に必要であれば修正をすれば良いのですが、できれば現像作業が簡易であることに越したことはないかと思います。
今回は、Sonyカメラで使える内部アプリのデジタルフィルターがあったのでこちらを購入して使ってみました。
このフィルターは、撮影領域を2つまたは3つに分けてそれぞれの露出等を設定し、一枚の画像として撮影できるという便利なフィルターです。
www.playmemoriescameraapps.com
本当は夕景なんかを撮ってみたかったのですが、今回は家の中なので残念ながらテーブル上のバラでの作例です。
特になにもせずAオートで撮るとこんな感じに撮れました。
白いバラは綺麗に描写されていますが、そのため赤いバラはアンダーになってしまいました。これを赤いバラにバランスを合わせて明るく撮ると、今度は白いバラがオーバーになってしまい真っ白になってしまいます。
そこでデジタルフィルターを使用してみます。
今回は、白いバラの領域と赤いバラの領域の2分割で設定してみました。
他にも3分割にも出来たり、横分割だけでなく、斜めにも細かく分割設定が出来ます。
(今回の設定)
・白いバラのある上半分の領域:±0
・赤いバラのある下半分の領域:+2.0
合成するグラデーションの領域幅を自由に設定することもできます。
完成ショットがこちらです。
ちなみに、アプリの工程としては、
- 領域1の設定で1枚目を撮影
- 領域2の設定で2枚目を撮影
- 設定した境界で2枚の画像を合成
と、ここまでをアプリがやってくれます。
なので必然的に三脚が必須となります。
これは自分で必要な設定を何パターンか同じ構図で撮っておいて、後からPhotoshopで合成作業をすることと同じことですね。
こう言ってしまえば元も子もないのですが…^^;
カメラだけで完結出来ますし、手軽に楽しむには良さそうです。
使ってみた感想ですが、カメラ内のアプリだからか、メニュー操作の挙動がちょっと遅く感じました。この辺の使い勝手がもっと良くなるといいなぁと思いました。